ヤンゴン市内タケタ(Thaketa)にあるHmankinn Pariyatti Sarthintaikという僧院を訪問。237人の子どもたちが暮らす施設で、今回は12歳以下の小さな僧侶たち(80人)に会ってきました。正式なお坊さんになるのは12歳からだそうです。
コンクリートとレンガの建物で生活する子どもたち。大人の僧侶と同じように小豆色の袈裟を身に纏います。
施設の様子。托鉢を入れるための箱が干してあります。
この施設は孤児院的な役割を担っており、育てられずに捨てられてしまった子どもたちが拾われてここに来ます。僧侶になればお寺から托鉢で集まったご飯を分けてもらえるので、とりあえず生活していけるそうです。
僧侶の方々に挨拶を済ませて施設内に入ると、僧院で一番偉い僧侶の方が何かをしゃべり始めました。すると次々に子どもたちが中に入ってきました。わざわざ私たちのために集まってくれたようです。
ちょこんと前髪だけが残った髪型をして、顔はタナカ(日焼け止め)を塗っています。みんなとても可愛らしい!
大量に買ったあめ玉とゼリーを順番に渡して周ります。子どもたちは礼儀正しく「チェースティンバーデー(ありがとうございます)」と幼い声で手を合わせてペコリとお辞儀をしてくれました。小さい子は両手にお菓子が収まらなくて落としそう。
知らない外国人が来ているので少し顔が強張っている印象でしたが、2週目から笑顔も少しづつ溢れる。兄はミャンマー語で話しかけてコミュニケーションを取っているけど、ミャンマー語の話せない私はどうやって笑顔にさせるか困る。
カメラで写真を撮っては液晶で見せると、覗きこんだ後に照れてニコッと笑ってくれました。カメラはコミュニケーションに使えますね!
お菓子を渡し終えると、歌を歌ってくれました。ミャンマー語なので歌詞は分かりませんが、お礼の歌だったのかな?胸がいっぱいになりました。素敵な歌をありがとう!なんとかお菓子は足りたけど、今度はもっとたくさん持って来ようと思います。
その後、施設内を見学。こちらは小さな固いベッド。僧侶は戒律で柔らかいベッドで寝ることができません。
食事や洗濯などは、近所のボランティアの力を借りるそうです。
今回ミャンマーの知人の提案を受けてバケツにたっぷり入ったジェルの石鹸を持ってきました。施設の子どもたちは臭いもあり、体にできものがある子も多いです。服も数少ないものを着回ししているんだろうし、衛生面は良くないんだろうなと感じました。
国に制度は無いけれど、仏教を信仰する熱心な信者によって子どもたちを守っていく仕組みが出来ていました。それだけではまだまだ足りないのだけど。少し値は張りますが、次回は洗濯機やもっとたくさんのお菓子を寄付しようと思います。
ここで育った子どもたちは僧侶を続けるのはもちろん、大学へ進学する場合もあるそうです。
最近は減っているとのことですが、日本人向けのツアーがあるそうです。ツアー内容は、水浴びの手伝いやご飯の準備、一緒に遊んであげたり、瞑想も体験できるそうです。事前に問い合わせてから伺ったほうが良いと思いますが、ヤンゴンに旅行した際は孤児院へ寄付やボランティアに行ってみてはいかがでしょうか?