2泊3日のバガン観光。ミャンマーの土着信仰である「ナッ信仰」の総本山・ポッパ山をご紹介します。頂上のタウン・カラット(岩山)には寺院があり、ギリシアのメテオラを彷彿とさせる人気観光地です。
オールドバガンからポッパ山へ
ポッパ山(国立公園)はバガンの南東にある玄武岩でできた火山です。
私はオールドバガンのホテルに泊まっていたので、そこからタクシーでポッパ山に移動しました。約1時間30分かかります。
ポッパ山に向かう道中、道の駅っぽい場所に寄り道。
油を引く水牛やお酒を造っているところを見学しました。
露店で黒砂糖のようなお菓子(写真左奥)を1,000チャットで買いました。
いざ、ポッパ山の山頂へ!
ようやく山麓まで到着。露店がたくさんあり、賑わっています。
建物の入り口には白象が2体。奥に見えるのがタウン・カラット(岩山)です。標高は1518mです。
仏教が普及する前から存在していたナッ信仰。「ナッ」とは非業の死を遂げた者の霊だとされています。どこか、日本の神道と通じるものがありますね。
靴を預けて、裸足で登頂スタート。寺院は神様の場所なので土足厳禁なんだそうです。ちなみに、入山料は取られませんでした。
長い長い階段を登っていきます。たまに猿の糞を踏むことがありますが、そんなことどうでも良くなるくらい疲れます。暑いので水分補給しながら、よいしょ、よいしょと。
ポッパ山には猿がたくさんいます。屋根を走り回っていたり、階段の真ん中で寝ていたり。こんなかわいい顔して凶暴です。
猿と目を合わせないように注意していたものの、来る途中に買った黒砂糖のお菓子を狙って飛びかかってきました。エライ目にあった…
途中に仏像がいくつもありますので、お祈りしながら登ります。500ks〜1000ks持っておくと良いです。
ミャンマーの寺院で面白いのは、LEDでピカピカに飾っているエキセントリックな仏像を見られること。ありがたいのか、ありがたくないのか分からないです。
仏像にはスイッチが付いて、何も考えずにポチッと押すと仏像がLEDでピカピカに。
すると近くのお兄さんがスタスタとこちらに歩いて来て「電気を付けたら1,000チャット払ってください」と言う。私にご利益があるように1時間付けっぱなしにしてくれるそう。
んんん、なんでもかんでもスイッチ押さないように!
仏像だけではなく、聖人ボー・ミン・ガウンの人形が祀られています。生前は煙草やお酒が好きだったので、お酒やタバコを供えると願いごとが叶うそうです。
どんな人物なのかミャンマー人の知人に聞いてみたのですが、謎でした…超能力が使えるらしい?また今度行った時に詳しく聞いてみようと思います(笑)
ポッパ山の山頂からバガンを一望
苦労して山頂に到着。天気も良く、バガンが一望できて最高です。
広場にはベンチもあり、ミャンマー人や観光客が休憩しています。
山頂には小さな部屋があり、ぐるっと360度に八曜日の守護動物が祀ってあります。
自分の生まれ曜日の守護動物の前でお祈りします。ちなみに、私は木曜日のねずみです。
まとめ
寄り道しながら山頂まで登り、戻ってくるまで約3時間。麓に戻ってくる頃には、疲労で脚がガクガクでした。
山頂からの眺めはもちろん、登っている途中に楽しめるポイントもたくさんあります。体力に自信のある方はぜひポッパ山に登ってみてください。
帰り道に発見した巨大なボー・ミン・ガウンと写真を1枚。
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